U字フルートには楽器自体が全体的に小さくなっているもの、通常のサイズで頭部管がU字になるもの、そのU字プラスストレート頭部管がセットになっているもの、の3パターンが主にあります。
ジュピターJFL700UDというジュニアフルート(個人差はありますが3-4歳くらいから対象)は大変珍しく、全体的に楽器そのものも短く指幅など通常のものより狭く構えていただけるものですが、こちらは通常のフルートサイズにU字頭部管を付けたものです。
体格に個人差がある年齢ではありますが、だいたい6歳くらいからご使用いただけると思います。
さらに、ストレート頭部管も付属してございますので、ストレートを付けるとJFL700Eとほぼ同等品となるわけです。
頭部管だけで後で買うと結構な値段しますし、また頭部管と主観の摺り合わせは1本づつ行われているもので、個体差によって必ずしもどの頭部管でも合うわけではありませんので、お子さんの成長とともにストレートに変更される予定であればストレート頭部管がセットになっているものがおすすめです。
ジュピター、ヤマハより安い低価格製品ならストレートのサイズが対応できるころには楽器自体の買い換えも視野に入れていただくのが宜しいかと思いますが、ジュピターくらいのクラスになりますとまだ使える楽器ですので、そのままご使用いただくのが良いと思います。
さらに通常のフルートにも基本2種類あり、キイに穴があるカバードキイ、穴が空いているリングキイがあります。
キイの孔をぴったり閉じることが難しい初心者にお勧めのカバードキイは一般的です。
リングキイは楽曲表現に適したモデルで演奏力がある上級者の方が使用されます。
U字モデルはほとんどのものがカバードキイになっており、こちらの製品もカバードです。
また、一般的にフルートで出しにくいといわれている「E」の音を出やすくするEメカニズム付き。
Eメカを付けることで高くなりますので、各ブランドの一番安いモデルにはEメカがないものも存在します。
第3オクターブの E(ミ)の音が出しやすくなり演奏性が増す事でしょう。
メッキは銀メッキ仕上げ。
こちらも安いものの中にはニッケルメッキ仕上げのものがあります。
音色の違いもありますが、同じ銀色でもニッケルの方が金属管のある暗い色味、銀メッキは白っぽい銀であり、並べると分かる色味の違いがあります。
メッキの違いで楽器の音質、使用による剥がれ具合、アレルギーなどの体質面にも影響します。
▼ジュピターってどんなブランド?▼ 世界的総合楽器メーカーKHS社が展開する台湾の管楽器ブランド。
台湾か...と思った方!実はヤマハ、パールも入門モデルは日本製ではありません。
今や20万以下で買える日本製はほぼ無いと思った方が良いと思います。
(ヤマハ=インドネシア、パール=台湾など)また台湾は品質が高いと評価されており、今日までコストが結構上がってきています。
そのせいでジュピターの一番安いモデルは中国製になります。
ジュピターは最新の音響工学に基づいてラインナップを一新。
正確な音程と美しい音色を目指し、高い操作性も実現しています。
また国内代理店は東京新宿の株式会社グローバルとなっておりいわゆる大手自社製品ではない分、国内での検品体制と品質維持を心がけており、比較的柔軟性があり安心できるサポート体制が整っています。
国内ではどうしても知名度としてはまだまだですが、海外視野でみると世界72カ国のスチューデントブラスバンドでは主流。
ヤマハ、パールが少し上の価格帯に位置しており、ジュピターも当然高額な製品はありますが、入門モデルとしては少し安く手に入ります。
ここが吹奏楽での使用としては最低限のボーダーラインになると思います。
さらに海外ブランドならではのモデルも沢山あるのも魅力です。
▼安心できる品質は6〜8万円目安で手に入る▼ フルート1万円台から手に入るお手軽な楽器になりました。
具体的な違いは色々ありますが、精巧につくられているから製造コストが上がり高いにはちゃんと理 由があります。
「安ければいい」という方は楽器に求める条件がそれほどないのだと思います。
どういう演奏をしたいのか、自分が置かれる状況、音楽を奏でる 楽しさが何かは楽器に求めることに繋がると思います。
またフルートは状態変化が激しく、また定期的に調整が必要な楽器と言われています。
無知であれば値段 の違いも「同じ楽器」としか捉えられず価値が分からなくて当然だと思います。
安い楽器が全ての人におすすめできないわけではありません。
ただ、以下のよう な事を知って選ぶことは失敗を防ぐことにも繋がります。
ちなみにジュピターが相場では6万弱くらいからなので、ジュピター以下はブラスバンドなどではほとんど使用されていません。
▼きちんと音程が取れるということ▼ 音程にシビアでなければ気づかないかもしれませんが、管楽器はいつでも同じ音程で音が鳴るとは限りません。
気候や口の形、吹き方、セッティングに大きく影 響されますので、吹奏楽では大勢で綺麗なハーモニーを奏でるため正しい音程で音が出るようチューナーを見ながら日々特訓していることでしょう。
当然高い楽 器だから常に正しい音程がでるということでもありませんが、クオリティを追求している楽器と、何とか楽器というかたちをつくる低価格帯の楽器ではクオリ ティに当然差がでてしまいます。
「個人で使うから音程なんて気にしないよ」と思っても、精度の悪い楽器を手にした場合、演奏云々よりもピッチの安定に技量 を使い「良い演奏」に集中できないということがあるかもしれません。
自分が気持ち良く演奏できるかどうかも着眼点になりますね。
▼奏者が意図する音楽表現ができる楽器▼ 「吹きやすい」というのは「音を出しやすい」ということだけにとどまりません。
品質の高い楽器は音質と音量の幅が大 きく奏者の意図する表現ができます。
例えばとても小さな音を吹いた場合、ただ吹きやすい楽器では柔らかな小さな音のコントロールが難しく段々と小さくでき ず、音がプツっと途切 れてしまった感じになったり、逆に大きい音を出すために息を沢山入れれば、楽器のキャパを越えてしまい綺麗な音色にならない場合があります。
肺活量 がコントロール できる上級者にとってはその息づかいがちゃんと表現できる精度の楽器が必要になります。
高い楽器だから誰が吹いても良い音がでるわけではなく、良い音、求める音が鳴らせる可能性があるのです。
▼安心して長く使える楽器▼ 一流ブランドはいわゆる使い捨てにはなりません。
精度が高い楽器は耐久性もよし。
楽器の状態変化は故障ではありませんし、違和感を感じたときに自分でなんとかできる楽器でもありません。
買って終わりではなくアフターサービスを必要とします。
しかしながらどのメーカーも無料修理の範囲は決して広くありません。
大手Y製品は圧倒的に日本でも海外でも1番ではありますが、対応の柔軟性でみれば逆かもしれませんね。
楽器の取り扱い、 セッティング、お手入れにも最低限の知識を要しますので、知らずして意図せぬところで故障しているケースが大変多いです。
それは自然故障ではなく使用者の不備となりメーカー側では修理費用が発生してしまいます。
ちなみに「吹いていない」「使っていない」からと言って安心はできませんよ。
ジュピター製品はご愛用者カードのご登録などもあり経験豊富なリペアマンが最高のサポート体制を整えています。
▼調整について▼ しっかりと調整されていないと音程感が悪かったり音がならしにくいことがあります。
1箇所に手を入れると全体のバランスが崩れるのですが、高い楽器は調整 の幅が広く、崩れたバランスを立て直すため他の箇所へも十分に手を入れることができます。
保管期間によっても楽器の状態は変化しますので弊社では無駄な作 り置きはせず、ほとんどの場合出荷日もしくは前日に調整をします。
ジュピター製品の販売においては弊社では調整後の出荷を目指し対応しています。
調整必須などのご希望はお気軽にご相談下さいませ。
ちなみに、メーカー直では基本的に修理受付してもらえないのでご注意を。
JUPITER JFL700UE C Flute ジュピター U字 フルート JFL700UE ■楽器 管楽器 木管楽器 ■調子: C管 ■頭部管:U字型 ■管体:主管、足部管 ■システム:カバードキィ、Eメカニズム付き ■管体素材/仕上げ:ニッケルシルバー製/銀メッキ仕上げ ■針バネ材質:ステンレススティール ■旧品番:JFL-515ES※細かい仕様が画像と異なる場合がございます。
セット内容 ■フルート本体 (主管/U字頭部管/ストレート頭部管/足部管) ■ケース ■クリーニングロッド ■ガーゼ ■クロス ■保証書